カロリー

牛乳アレルギーがある場合のチーズ


牛乳アレルギーをお持ちのお子さんがおられる方(あるいはご自身が牛乳アレルギーの方)にとって食事はたいへん気を使うものです。
アレルギーとは端的に言いますと、特定の物質に対して免疫が過剰に反応してしまうことをいいます。
牛乳アレルギーは、牛乳に含まれているたんぱく質に対する反応です。
牛乳アレルギーであるにも関わらず、牛乳を飲んでしまい特定のタンパク質を摂ってしまうと、吐き気、じんましんなど消化器系・皮膚系などに深刻な症状を引き起こしてしまいます。
牛乳アレルギーの子には牛乳を飲ませることは絶対に避けなければなりません。

では、牛乳アレルギーの子にチーズ(あるいはチーズを使った料理)を食べさせることはいけないことなのでしょうか。
チーズは大変栄養素が豊富であり、子供の体の成長にとってとても有益な働きをします。
また、幼稚園などでほかの子が(例えばチーズボールなどを)食べている様子を見て食べたいと思うこともあるかもしれません。

結論としては一概に食べてはいけないと断言はできず、製品の品質によるということが答えとなります。
チーズは牛乳と全く同じ成分であるかのように思ってしまいがちですが、チーズは一度発酵というプロセスを経ています。
そのため、その発酵のプロセスの中で牛乳のたんぱく質は滅失してしまっていることも多いのです。

そのため、牛乳アレルギーの子がチーズを食べたからといっても、必ずしもアレルギー症状を発症するとは限りません。
アレルギーを持っている方に対して、その原因となる物質を摂取させないという対処法を「除去食療法」といいますが、除去食療法においても必ずしもチーズは避けるべき食品とは断言することはできません。

牛乳アレルギーは多くの場合、幼児期に発症し、大人になるに従って治っていくことが一般的です。
チーズは一概に避けるべきか、一定程度は問題はないかはその子の症状と医師の経験・知見で個別に判断することが良いといえるでしょう。

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