カロリー

乳の種類で違うチーズ栄養素

チーズは何を原料としてどのように作っているというイメージがおありでしょうか?
多くの方は「牛のお乳を固めて作っているんでしょ?」というイメージが強いのではないかと思われます。
このようなイメージで基本には違いはありません。

ただ、実はチーズの原料は牛のお乳に限りません。
例えばヤギのお乳、ヒツジのお乳、中にはラクダのお乳を原材料として使ったものもあります。
さらにさまざまな乳牛を混合したものなどもあります。

チーズの原料として利用されるお乳の種類を「乳種」と呼びますが、この「乳種」によって含まれる栄養素は異なってきます。
一般的な牛のお乳(つまり牛乳)を使った場合、その栄養素としてビタミン・タンパク質が豊富であることが大きな特徴です。
一般的にスーパーマーケットで販売されているチーズの多くが牛乳を乳種としたものです。

非常に一般的なタイプであるため、チーズの栄養素について考える際には、牛のお乳の乳種を念頭に置いて、「ビタミン・タンパク質(あるいはカルシウム)が多い」といわれます。
一方で、ヤギのお乳を乳種としたタイプのものもあります。
このヤギのお乳を利用したものは、それほど日本では馴染みはないイメージですが、フランスでは赤ちゃんの離乳食に利用され、非常に一般的なものとなっています。
そしてヤギのお乳を利用したタイプのものは、実は牛乳を利用したものと比べて何倍も栄養素が高いのです。

牛乳と比べた場合、ヤギのお乳を利用したものは、例えば、マグネシウムは1.2倍、カリウムは1.5倍の量が含まれています。
さらに、牛乳を乳種としたものと比べて、消化がよく、お腹をくだしてしまうことも少ないと言われます。
さらに、ヒツジのお乳を乳種としたものの場合には、さらに栄養価が高く病気の方の療養食として利用されることがあります。
また、「青カビチーズの王」と呼ばれるロックフォールはヒツジのお乳を乳種としています。
このように、さまざまな乳種によってその栄養素が異なっているのがチーズの一つの特徴です。

Copyright(C) 2013 乳製品で栄養価が高い食べ物 All Rights Reserved.